空と海に散骨を 

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 父の遺骨を一部でも散骨したいという気持ちは家族全員にありました。なぜなら、父は生前いつも冗談めかして「自分が死んだら骨は空から全部まいてくれ」と言っていたからです。「それが一番簡単だし自然でいい」という父らしい潔い考えでした。死んでなお、この世にカタチを残さずとも、人間も自然の一部となって大きな連鎖のサイクルに組み込まれるのが自然だ、と思っていたのではないでしょうか。大好きな空に舞って、自然に還る─父にぴったりの弔い方でした。さすがにすべて散骨してしまうことは遺族の心情としてもできかね、ほんの一部ではありましたが、空からと海へ、散骨することにしました。海への散骨は、ヨットをたしなみ、海も愛していたからです。